秘書の来客対応基本マニュアル | マナーのポイントや流れを徹底解説

「今の応対マナーで、お客様に失礼はないだろうか」と不安に感じていませんか? 秘書は企業の顔として、来客対応は会社の信頼を大きく左右するため、プレッシャーを感じるのは当然です。

この記事では、秘書の来客対応における流れと、第一印象を良くする洗練されたマナーのポイントを詳しく解説します。この記事を読むことで、上司とお客様との良好な関係を築くための「本質的なおもてなし」を理解し、自信をもって対応できるようになります。会社の信頼を高めるために、ぜひこの記事をお役立てください。

この記事でわかること

  • 秘書の来客対応における流れ
  • 第一印象を良くする洗練されたマナーのポイント

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秘書の来客対応の重要性

秘書の来客対応の重要性

来客対応は「企業の顔」で、企業の第一印象を大きく左右する重要な要素です。特に受付での対応は、企業の信頼性やイメージに直接影響すると言えるでしょう。多くのビジネスパーソンが受付の対応が企業の印象を左右すると考えており、なかには受付の対応が悪かったために、その企業への志望度や信頼度が下がった経験を持つ人もいます。

秘書の来客対応は、単なる案内係ではありません。来訪者の約8割が、企業のイメージを決定づける瞬間として捉えており、まさに「会社の顔」としての役割を担っていると言えます。

出典:40代に忍び寄る”隠れ業務負担” 全世代最多の6割が日程調整や会議室管理など「ビジネス雑務」を負担と回答

秘書の来客対応とは

秘書の来客対応とは

秘書の来客対応は、ただの受付や案内業務ではありません。上司とお客様との良好な関係を維持し、さらに発展させるためのサポートこそが、来客対応の本質です。

この考え方を支える重要な要素は、以下の3点です。

  • 公平で心地よいおもてなし
  • 円滑な関係を築く橋渡し
  • 席次に込められた敬意

つまり、秘書の来客対応は上司の代理として会社の顔となり、お客様との信頼関係を深めるための、心のこもったおもてなしをすることだと言えます。

秘書の来客対応の流れ

秘書の来客対応の流れ

秘書が会社の顔としてお客様に好印象を与えるためには、来客対応の流れを把握し、各段階で適切な配慮をすることが大切です。

1. 事前準備

お客様をお迎えするにあたり、会議室の環境を万全に整えることは非常に重要です。

まず、テーブルや椅子に汚れがないか、前の利用者の忘れ物がないかを確認し、清掃と整頓を入念に行います。次に、照明がきちんと点灯するか、ホワイトボードのペンが使えるか、必要な備品は全て揃っているかなど、設備をチェックします。

また、お客様が快適に過ごせるよう、事前に空調をつけ、室温を適切な状態に調整することも大切です。余裕があれば、観葉植物や季節の花を飾るなど、リラックスできる雰囲気づくりを心がけると、より良い印象を与えられるでしょう。

2. 受付

受付は会社の顔として、第一印象を左右する大切な場所です。明るい笑顔と声で、お客様を歓迎する気持ちを伝えましょう。速やかに立ち上がり挨拶をし、お客様の社名と氏名をお伺いします。以前にお会いしたことがあるようなら、「いつも大変お世話になっております」と付け加えると、より良い印象を与えられます。

用件と合わせてアポイントの有無を確認し、担当者へスムーズにお繋ぎしましょう。アポイントがない場合でも、言葉遣いや対応は常に丁寧さを心がけてください。

3. お客様のご案内

会議室へお客様をご案内する際は、安心していただけるよう細やかな気配りが大切です。誘導の基本として、まず行き先を明確にお伝えし、お客様の2、3歩左前を歩きましょう。このとき、お客様に完全に背を向けないように注意が必要です。

エレベーターでは、操作盤の前に立ち、開閉ボタンを押してドアが開いている状態を保ちます。階段では、常にお客様より低い位置になるように心がけましょう。会議室に到着したらドアをノックして入室し、お客様を上座へご案内します。

4. お茶出し

お茶出しは、お客様に気持ちよく過ごしていただくため、心を込めて行うおもてなしです。お茶は季節に合わせた適切な温度で用意し、お客様の右斜め後ろからお出しするのが基本です。お出しする順番は役職の高い方からで、お客様、自社の上司、部下の順に提供します。

お菓子を添える際は、お菓子を左側、お茶を右側に配置します。商談が長引く場合は、1時間から2時間を目安にお茶を交換するなどの心遣いが大切です。

5. お見送り

心を込めて最後まで見送ることは、信頼関係を築く上で非常に大切です。お見送りの場所は、エレベーターの前や玄関先、または相手の姿が見えなくなるまでが良いでしょう。

車でお見送りする際は、ドアが閉まる瞬間に一礼し、車が見えなくなるまで丁寧にお辞儀を続けるのがマナーです。「本日はお忙しい中、お越しいただき誠にありがとうございました」という感謝の言葉に加え、天候が悪い日には「お足元の悪い中〜」と、相手を気遣う言葉を添えると、より丁寧な印象になります。

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秘書の来客対応時のマナーのポイント

秘書の来客対応時のマナーのポイント

秘書の来客対応は、会社の品格と心遣いを伝える重要な機会です。ここでは、プロの対応をするために、細部にまで行き届いたマナーのポイントを解説します。

第一印象を決める、受付での表情と挨拶の角度

受付での第一印象は、その後の商談の雰囲気を大きく左右します。お客様が近づいてきたら、作業を中断し、正対して笑顔で目を合わせ、歓迎の意を示しましょう。

挨拶のお辞儀は、状況に応じて以下の3つを使い分けるのが基本です。

  • 会釈:15度
  • 普通礼:30度
  • 最敬礼:45度

熟練した秘書は、状況に合わせてこれらの角度を使い分け、「三度のお辞儀」で段階的に丁寧さを加え、より深い敬意を表します。

お客様を不安にさせない、ご案内時の立ち位置と歩くスピード

ご案内する際は、お客様の二、三歩斜め前を歩くのが基本です。最も重要なのは、お客様の歩くペースに合わせて、決して急がせないことです。特にご高齢の方や役職の高いお客様をご案内する際には、歩幅を小さくするなど、細やかな配慮を心がけましょう。

また、角を曲がる時やドアの前では一度立ち止まり、手のひらを下に向けて、進む方向を示してください。

応接室の「ドア開閉」と「入室の促し方」の洗練された手順

ドアの開閉時は、音を立てないように丁寧に行う「ノブ式」を心がけましょう。

内開きのドアの場合、自分が先に少しだけ入ってドアを押さえながら、お客様に正面を向いて「どうぞ、お入りください」と促します。さらに、入室前に照明や室温が適切であるかを確認する気配りは、洗練された印象を与えます。

「上座・下座」の正しい判断基準

席次は、相手への敬意を示す大切な方法です。基本的には、出入口から一番遠い席が上座で、出入口に近い席が下座です。

ただし、部屋に美しい景色が見える窓や絵がある場合は、それらがよく見える席を上座とするのが良いでしょう。また、ソファーセットがある場合は、一般的にソファーが上座、一人掛けの椅子が下座とされます。

会話を遮らない、お茶出しのベストなタイミング

お茶出しに最適なタイミングは、名刺交換後、商談の本題に入る直前です。お客様の下座側から静かにお出しし、商談の邪魔にならないように配慮しましょう。商談が長引く場合は、途中で飲み物を交換する心遣いも大切です。

名刺交換をスムーズにするための事前準備と黒子の動き

秘書は、名刺交換がスムーズに進むよう、裏方として入念な準備が必要です。上司がすぐに名刺を取り出せるように整理し、顧客の人数分の名刺受けを用意します。さらに、上司が顧客の名前を間違えないように、席順を記した簡単なメモを事前に渡すことも、「できる秘書」のテクニックです。

「情報の伝達漏れ」を無くす連携術

上司が不在時の来客や突然のアポイントなし訪問があった場合、正確な報告が重要です。伝言メモには5W2Hを網羅し、お客様の様子や緊急度といった補足情報を加えることで、上司が次の対応をしやすくなります。紙のメモに加え、デジタルスケジュールにも記録し、情報の確認を徹底しましょう。

お帰りの際も気を抜かない、エレベーターホールまでの誘導

お見送りは、原則としてエレベーターホールまでご一緒するのが基本です。移動中は、商談への感謝の気持ちを改めて伝え、最後まで良い印象を与えられるようにしましょう。エレベーターが到着したら、「開」ボタンを押して、お客様に乗っていただくよう促します。

扉が閉まるまで美しく、エレベーター・車の席次とお見送り

エレベーター内では、操作盤の前が下座、奥の隅が上座とされています。運転手付きの車でお見送りする際は、後部座席の運転席側後方が上座です。お見送りの際は、ドアが閉まり、相手の姿が見えなくなるまで最敬礼を続けることが、プロとしての品格です。「お忘れ物はございませんか」と一言添える最終確認も重要です。

接待マナーの基本とは?5つのポイントや当日の流れ、注意点を解説

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次の仕事に繋げる、迅速な後処理と上司への報告

お客様をお見送りしたら、すぐに応接室を整頓します。使ったカップを下げるだけでなく、お客様が大切な書類やメモを置き忘れていないか、丁寧に確認します。その後、商談の内容やお客様の反応など詳細を上司に報告し、一連の作業を完了します。

秘書の来客対応に関してよくある質問

秘書の来客対応に関してよくある質問

ここでは、秘書の来客対応に関してよくある質問に回答します。

接客応対の4原則は?

接客応対の4原則は、以下の4つです。

  • 身だしなみ
  • 挨拶
  • 表情(態度)
  • 言葉遣い

清潔感のある身だしなみ、明るくはきはきとした挨拶、誠意のこもった笑顔、相手を敬う丁寧な言葉遣いは、お客様に安心と信頼を与えるために欠かせません。この4つがバランス良く揃うことで、お客様は「大切にされている」と感じ、会社への信頼感へと繋がります。

来客を迎えるときに気をつけることは?

来客対応で最も大切なのは、到着直後の「第一印象」とお通しするまでの「環境準備」です。お客様が到着されたら、手を止めて笑顔で迎えましょう。電話対応などで対応できない場合でも、お客様を見て会釈をし、気づいていることを伝えることが大切です。

また、応接室は事前に確認し、清掃されているか、空調は適切か、ホワイトボードは消去されているかなど、お客様が快適に過ごせる環境を整えておくことが重要です。接客の基本である、清潔感のある身だしなみ、明るい挨拶、誠意ある笑顔、丁寧な言葉遣いも心がけましょう。

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この記事では、秘書の来客対応について解説してきました。

秘書の来客対応は、組織の信頼を左右する「会社の顔」として重要な役割を担います。事前の環境整備から、受付、案内、お茶出し、見送りに至るまでの一連のプロセスは、上司と取引先の良好な関係を支えることが本質です。

適切な席次、歩く速度、タイミングを計ったお茶出し、正確な情報共有といった細やかな配慮が、重要となります。プロフェッショナルな接遇を徹底することで、企業の品格を示し、顧客との信頼関係を強化できます。

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